No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年9月27日 ジャンボ はなれ

江戸川区篠崎で産声を上げた”ジャンボ”も、今では篠崎本店を筆頭に本郷店、はなれ、白金店の4店舗が存在している。
驚くべきことに、4店舗全てがジャンボらしさを残しながらも、それぞれのオリジナリティも顔を覗かせるのが魅力の一つだ。
普段は週末に家族で篠崎本店を訪れることが多いが、久しぶりにはなれで若のお任せを堪能する。
ハツ
臭みがなくすっきりとした旨みのあるハツ。
鉄分の旨さが爆発している。


アブシン
脂部分から丁寧に火入れをする若の見事なトングさばき。
この脂がすっきりとしていて上品な甘さ。

上タン
洗練された甘みではなく、たっぷりと詰め込まれた肉汁が押し寄せるタイプのタン。

ローストビーフ
美しい見事な火入れのローストビーフは特製の胡椒ソースを付けて食べる。
しっとりとしたローストビーフにソースのアクセントが見事にハマる。

野原焼き
“ジャンボ”に通い始めた頃にはなかったが、今ではすっかり”ジャンボ”を代表するメニューに成長した野原焼き。
モミダレとも違う力強い割下が、サーロインの旨さをより際立たせる。

内モモ
サシの少ない赤身だが、柔らかで上品な食感。


握り
細かなサシが散りばめられた友三角をさっと炙ってから茶飯の乗せる。
見た目の霜降りとは違って、しつこさを感じさせない旨さ。


巻き
細かなサシの巻きは、口の中で官能的な溶け具合を披露してくれる。

ロービー
旨すぎるぶつ切りのローストビーフ
甘めのタレが、ジャンクなお菓子のようにローストビーフをパクつかせる。

シャトーブリアン
厚切りのシャトーブリアンは、網ではなくスリット入りの鉄板で焼くギリギリの厚さ。
焦がさないように丁寧に火を入れていく若の技術は素晴らしい。
繊細な肉繊維が束になったステーキは、唇で噛み切れそうなほど柔らかで、極上の余韻を残してくれる。



ヒレ胡麻ダレ)
シャトーブリアンと呼びたくなるようなフィレミニヨンは焼いてからジャンボ特製の胡麻ダレで。
ヒレの繊細さと胡麻の濃厚なコクの極上の組み合わせ。



ヒレ(タレ)
王道のタレで食べるヒレは言うまでもなく旨い。

ヒレミミ
ヒレの側面に付着している筋だが、嫌な硬さがなくむしろ食べやすい。
ジャンダレとの相性も抜群。

シマチョウ
脂がたっぷりと乗った極上のシマチョウ。
カリッと焼いた脂の香ばしさと、歯切れが良い皮が旨い。

ヒレカツ
シャトーブリアンを贅沢に使ったヒレカツだが、”ジャンボ”はただのヒレカツで終わらない。
若のお父さんである大将が作った特製のタルタルソースがたっぷりと乗せられている。
繊細なヒレの食感を活かした見事な揚げ方。
そしてタルタルソースの異常な旨さが異次元の味わいを生み出している。
このタルタルソースで王道の海老フライを食べてみたい(笑)

ヒレカツ
ヒレカツの応用編としてヒレカツ煮まで登場。
卵でとじられているが、どことなく”ジャンボ”っぽい味付けの出汁が効いていて、旨いに決まっている。

やはり”ジャンボ”は”ジャンボ”。
オリジナリティの塊だ。
若の繰り出す圧倒的なコースの余韻が忘れられない。