No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年2月20日 銀座 コバウ


昨年11月からメニューを一新して飛躍した"コバウ"だが、その進化はまだまだ続いている。
今回は同じ職種の方々と焼肉を食べるということで、この"コバウ"を選ばせてもらった。
最近は訪問頻度も高いが、その中で私が特にハマッているメニューの一部を紹介したい。
テールチム
焼き物ではないが、焼く前に食べておきたいのがこのテールチム。
テールの中でも根元の第1関節と第2関節の太い部分しか使わないそうだが、これが骨からつるりと簡単に剥がれるほど柔らかく煮込まれており、テールの旨みがじっくりと感じられる。
まずはこのテールチムで、焼き物へ向かう胃袋に呼びかける。

黒毛和牛タン3種盛り
生の黒タンの根元、中、筋の豪華な盛り合わせ。
特に根元の部分の艶やかな姿は見とれてしまうほど。
だが、その真価は食べてみて初めて分かるだろう。
偉大なり。


シャトーブリアン
生産者まで絞った5番の雌のシャトーブリアン
これほどレベルの高いシャトーブリアンを他にどんなところで食べれるだろうか。
普段でも感動するほど素晴らしいが、岩手の佐々木さんのシャトーブリアンに出会った人は本当に幸運と言える。
その繊細な食感と湧き出るような旨みは食べた者しか分からないだろう。

ミノシャブ
このミノシャブはお任せコースでしか食べれないのだが、通常のコースを食べた人はぜひ挑んでみて欲しい。
河豚に見立てたそのお皿。
1枚づつ食べるもの良し、河豚のように何枚も一緒に「大人食べ」しても良し。
更に今回のミノシャブは進化版で、河豚皮が添えられていた。
勿論、これは河豚ではないのだが、牛のアキレス腱を河豚皮に見立てている。


すきしゃぶ
すき焼きでもなく、しゃぶしゃぶでもない。
その中間なのだが、先に下仁田ネギのみを炒めて甘みを引き出し、それから割り下を入れる。
贅沢な1枚のリブロースでネギを包んで食べると、その食感の組み合わせの良さに納得してしまう。
だが、このすきしゃぶで1番の肝はやはりお肉。
雌特有の小振りの判で、最高級と呼ぶに相応しいリブロースだからこその味わいだろう。


本来はリブ芯を使ったコバウロースも紹介したかったが、この日は食べていないので、また後日。