No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年2月6日 銀座吉澤


日本中の和牛をほぼほぼ食べ尽くしたと勝手に思い込んでいるが、まだ食べ込みが足りないと自覚しているのが松阪牛
特に松阪牛全体の1%とか3%ほどしか肥育されていないと言われる純但馬血統の松阪牛、特産松阪牛を食べ込まないことには真の和牛を知ることは出来ない。
先日炉窯焼いてもらった堀井さんの肥育した特産松阪牛を今回はそのお膝元”銀座吉澤”でいただく。
炙り握り
三角バラをしっかりめに炙った握り鮨。
脂が驚くほど軽い。

トウガラシのタタキ
しっとりとしたトウガラシは、口の中で赤身の味わいを深めてくれる。

薄切りステーキ
テンダーロインの部分を絶妙な火入れで仕上げる。
紛れもないピュアな旨み。

メインのすき焼きはサーロイン、腕、ウチモモ、肩ロースの盛り合わせ。
部位に関係なく、どれもこれも小豆色の肉肌で、細かなサシがほどよく入っている。
柔らかなのはもちろん、割下を跳ね除けるような旨みの層が口の中を覆い尽くす。





普段はあまり食べることのないすき焼きだが、特産松阪牛のすき焼きとの相性は抜群。
至宝のような牛肉のポテンシャルがはっきりと伝わる。
松阪牛の全てを知り尽くした"銀座吉澤"ならではの肉料理だ。