No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年7月27日 TROIS FLECHES トロワフレーシュ


トロワフレーシュを貸し切ってお祝いをするという贅沢な会にお呼ばれ。
主役の方の人柄が伝わる会で、なんとも華やかで暖かい空気に終始包まれていた。
料理は、今回のお祝いに合わせた特別コース。
肉だけでなく、どの料理も最高の素材を活かした凄さがあり、”トロワフレーシュ”の奥深さに触れた。
こんな素晴らしい会に呼んでもらえたことにとにかく感謝です。
北海道産時鮭と栃尾揚げ フムス添え

房総大原産マダカアワビ 肝ソース

福井県産大穴子のグリル ソースビエノワーズ

トロワフレーシュ特製炭焼きステーキ


ステーキは3種。
ヒレ常陸牛。
艶やかな肉繊維がぐっと束ねられ、肉の味を包み込むようにキープしている。
が、この肉繊維は繊細でわずかな酸味と共に肉本来の味わいを教えてくれる。

イチボは赤城和牛。
イチボの中でもサシが少なく、赤身の味が前面に出てくる。
適度な噛み応えもあり、サシに頼らない肉汁のジュースが滴る。

サーロインも常陸牛。
炉窯らしいカリッとした表面の焼き上がりに、内部は肉繊維の肌理の細かさが分かるほどの仕上がり。
バランスが良く肉の質の高さが伝わる。

約20名ほどの会であったが、20名分のお肉を3種同時に仕上げるという事は想像を絶する難しさだろう。
限られたスペース、限られた焼き手で行ったとは到底思えない焼き上がりに、焼き手・橋山さんの技術の高さがうかがえる。
そしてこのような素晴らしい会に呼んでもらったことに感謝し、肉が繋いでくれる縁に思いを馳せる。